映画の”音”なんとなく聞き流していませんか?
映画の音を知り、さらにはその音をつくってみる。
きっとこれから映画をもっと”聞きたくなる”映画音響の世界。
講師からのメッセージ
映画を見ている時、音は、かなり意識しないと流れ去ってしまっているのではないでしょうか?けれども、映画の半分は映像、もう半分は、音でできています。
たとえば、あの映画で、夏の終わりの夜の空気を感じたのは、部屋の外から鈴虫の鳴き声が聞こえていたから。
たとえば、あの映画で、主人公が部屋に取り残された孤独感を強く感じたのは、去ってしまったあの人の足音が聞こえなくなった瞬間があったから。
映画は「見るもの」ではありますが「見えない」音によって、映画はカメラが撮影した画面の外側へも世界を広げていくことができます。今回のワークショップは、そんな「映画の世界を広げる音」について考え、一緒にひとつの作品の音を仕上げていこうと思います。
具体的な時間割として、まず、わたしが担当した作品の一部を見て、映画を構成する音の要素を分解しながら知っていただく時間をつくります。とはいえ、今回は、実際にみなさんと映画の音をつくっていく時間を多く設けられたらと考えています。その題材として、短尺のサイレント映画を用意します。そのサイレント映画に、新たにセリフや足音を録音したり、環境音などの効果音をつけたりしながら、最終的に一本の「音のあるサイレント映画」の完成を目指していきます。
この製作では、みなさんが事前に録音した音も使いたいと考えています。なんの音でも大丈夫です。キッチンの換気扇の音、子供達が遊ぶ声、自分の鼻歌など、日常生活で気になった音を、スマホの録音機能などで2,3分程度、録音してきてもらえれば幸いです。物語を説明するだけではない「自立した音の世界」が、映画をより豊かなものへと変えていく面白さを実感していただけるはずです。
セリフ、環境音、音楽、フォーリー(足音や衣擦れなどの効果音)etc・・・。映画の音のことを知り、実際に作品を作りあげることで、これから、より映画を楽しんでもらえるきっかけになる機会になれば幸いです。ご参加を楽しみにしています。
- 日程
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2025年10月13日(月)
- 時間
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13:00〜17:00
- 集合場所
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金星シネマ
- 対象
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小学2年生以上。
※小学2年生以下は親御さん同伴でなら参加可能。 - 参加費
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大人 2,000円
高校生まで 1,500円※当日、現金のみでのお支払いになります。
- 予約
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・電話 0557-28-0479
・下記の申込フォームから - 予約締切
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満員次第で締め切らせていただきます。
ー講師紹介ー
岩﨑敢志さん
映画美学校で映画製作を学んだ後、フリーランスで録音・整音の仕事を続ける。担当作品として『あつい胸さわぎ』(2023)『#ミトヤマネ』(2023)など。新作『見はらし世代』が今年10月から公開予定。。